女も男も No.135 妊娠・出産、育児も仕事も(ON135)

定価1,948円(本体1,771円+税10%)
B5判、96頁、並製
ISBN978-4-8450-0864-3

育児・介護休業法は改正が重ねられ、制度の整備が進んできたが、出産退職する女性の割合は46.9%と依然として高く、パート・派遣では74.8%とグンと上がる。マタハラもなくならない。背景にあるのは、妊娠・出産・育児がいまだ「リスク」とされる日本の職場環境ではないだろうか。子どもを産み育てながら働くことが当たり前の社会になるには何が必要かを探る。

目次

PART 1 いまだ妊娠・出産・子育てが「リスク」となる職場

なぜ、日本の職場は「妊娠・出産・育児」に冷たいのか

杉浦 浩美(埼玉学園大学准教授)

女性の就業継続支援策は育休制度の充実だけでよいのか

三具 淳子(日本女子大学ほか非常勤講師)

妊娠・出産、育児世代の教職員急増

西嶋 保子(日本教職員組合女性部長)

パートナーの妊娠がわかったときからやっておくこと

安藤 哲也(ファザーリング・ジャパンファウンダー/代表理事)

PART 2 育児休業制度、ここが課題

「リアルな復帰後がイメージできた」

──職場復帰応援セミナー

石髙 睦月(横浜市教職員組合女性部長)

【男性の育児休業】

育休をとってみて発見したこと、とらなければ知りえなかったこと

永井 康介(藤沢市公立小学校教員)

【派遣社員の育児休業】

育児休業をとれない、とれたとしても元の職場に戻れない

関根 秀一郎(派遣ユニオン書記長)

女性が仕事と子育ての二者択一を迫られない社会

水野 圭子(法政大学講師)

PART 3 STOP!マタハラ

最高裁は、子を抱えて働く者に新たな希望の道を拓くのか

圷 由美子(弁護士)

●出産後も働き続けられる社会に

ジャパンビジネスラボ事件原告

似た経験や思いを共有し、助言し合うことで強くなれる

宮下 浩子(マタニティハラスメント対策ネットワーク代表理事)

PART 4 保育園が見つからない!

子ども・子育て支援新制度のもとでの待機児童問題

萩原 久美子(下関市立大学経済学部教授)

【保育園の現場から】

保育士不足や待機児童

──数字だけでは見えない問題がある

佐藤 久美子(市川市会計年度任用職員労働組合書記長)

《探る・深める》

すべての幼保施設に無償化を

梁 聡子(大学非常勤講師)

「保育園一揆」の担い手

──保育園ふやし隊@杉並の活動

小林 彩香(保育園ふやし隊@杉並事務局メンバー)

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