子どもと健康 No.108 学校救急処置 保健室での見立てのコツ─外傷篇/相談活動 「ながら対話」を習得する(KK108)

 

特集1 学校救急処置

保健室での見立てのコツ─外傷篇

フィジカルアセスメントの手法を生かして

鋪野 紀好 千葉大学医学部附属病院 総合診療科

はじめに

総合診療とは
保健室で求められること

判断するスキルを身につけ、速く上達するために

1.直感的推論と分析的推論を頭の中で組み合わせる
2.問診の中で、常に確立を変動させる
3.キーフィーチャーで仮説の確率を上げる
4.まずは、高頻度疾患から原因を探り、アプローチ
5.直感的推論には盲点がある → 合わない点がないかどうかを常に考える
6.約9割が診断可能なフィジカルアセスメント
7.アウトカムを必ず確認する

保健室での外科的対応のコツ

頭部外傷─CT受診の見極め

1.どんな疾患かをまず考え、次にその状態を追加確認する
2.CTが推奨される場合
①GCSの確認
②意識の変容の確認
③頭蓋底骨折の徴候の確認

3.CTは推奨されない場合

眼窩部外傷─眼窩底骨折

眼球運動障害の確認方法
眼窩底骨折に遭遇した場合、して良いこと、してはいけないこと
視神経管(視束管)損傷の確認
顎骨骨折の確認─開口障害の有無

足関節の外傷─オタワ アンクル ルールを知る

オタワ アンクル ルールの実際
足関節の包帯法
RICEの法則─受傷直後、15〜30分までに対応

児童虐待

虐待かどうかを見分ける
医療面接と診察のポイント
身体診察:視診・触診での注意点
挫傷部位による鑑別の目安

Q&A

頭部外傷/眼窩部外傷/足関節の外傷/その他

特集2 相談活動

「ながら対話」を習得する

─子どもを見る目と教育対話法を身につけるために

大草 正信 学校心理士 臨床心理士 大草心理臨床・教育相談室 主宰
横浜国立大学非常勤講師 神奈川県スクールカウンセラー配置活用スーパーヴァイザー

はじめに
1 養護教諭にしかできない「ながら対話」の検討
2 「ながら対話」を「教育対話」にするための対話の心理学原理
3 対話指導しても生徒に変化がないのはどうしてか
4 生徒がどう思うと適応行動ができるようになるのか
5 不適切行動する生徒の心には、有るはずの思いがない
(無いものを探す子どもを見る目)
6 教育対話法としての「ながら対話」の実践法
7 教育対話法としての「ながら対話」の実際

連載 第5回 「養護教諭の仕事」って?

あらためて養護教諭の仕事をみつめる

大津留 幸子 横浜市中学校 主幹教諭:養護教諭

連載 第5回 今こそ見つめなおしたい養護教諭の原点

──養護教諭が歩むひとすじの道

一難去ってまた一難

鈴木 裕子 国士舘大学文学部教育学科教授 元養護教諭

Topics

ビッグデータと子どもの健康

天笠 啓祐 ジャーナリスト 市民バイオテクノロジー情報室代表 日本消費者連盟共同代表

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